意識して学ぼうとしてはダメだ。勝負の中にあるのは、「運」ではなく「流れ」や「勢い」だと考えている。その場の流れを自分で変えていくのではなく、その場の流れに自分を合わせていくのである

■きみに努力はいらない -大和書房-

意識して学ぼうとしてはダメだ。勝負の中にあるのは、「運」ではなく「流れ」や「勢い」だと考えている。その場の流れを自分で変えていくのではなく、その場の流れに自分を合わせていくのである

「流れ」をつかむための訓練と少し似ているが、
普段から、
答えが不確定なものに取り組んでみるというのも、
周囲の状況を察する能力を磨くのに役に立つ。

その際(デパートのエレベーター前)に、
ただ人の往来を眺めながら待っているのではなく、
次にエレベーターの扉が開いたときに先頭で降りてくるのは男性か女性かというのを予測してみるのだ。

最初は完全にあてずっぽうで始めても、
そのうちに自分のいる階が紳士服売り場なのか婦人服売り場なのかといったことに注意が向いていくかもしれない。

そうすると、
次に時間帯を考えて、
女性が多い時間帯なのか、
男性が多い時間帯なのかを考え始めたりするはずだ。


by. 桜井章一氏

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こうしてあれこれと推測することで、
周囲の状況を判断する能力が自然と磨かれていくのだ。

大げさなことをしなくても、
普段からこういう遊び心を持って訓練していけば、
自分の感覚というのはどんどん磨かれていく。

不思議なもので、
感覚というのは同じことを何度も繰り返していくことで鋭くなっていくものなのだ。

問題は、
こういうことを話しても、
多くの人が実際に試してみないということだ。


by. 桜井章一氏

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私は何も超能力を持っているわけではない。

普段から単純で簡単なことを繰り返し、
感覚を鈍らせないようにしているだけだ。

人間なんて所詮はただの動物にすぎない。

そんな気持ちになって動物としての生来備わっている本能を発揮すれば、
危険や場の流れの変化なんてものは誰にでも察知できるものなのだ。


by. 桜井章一氏

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ところが、自分を高等な生き物か何かだと勘違いして偉そうにしているから、
周囲の変化や場の流れを感じることができなくなってしまう。

そもそも周囲には”雀鬼”などと呼ぼれているような身分だ。

鬼がどういう生き物なのかは知らないが、
崇め奉られるような存在でないことは確かだ。

そんな身分で世の中をしっかりと見ていこうと思っているから、
社会の動きや流れが読めるようになっていく。


by. 桜井章一氏

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意識して学ぼうとしてはダメだ。

自然な形で、
遊ぶような感覚で、
元々体の中に潜在している動物としての能力を引き出していけばいいのである。

健康であることを気にかけすぎると、
何かと周囲につけ込む隙きを与えることにもなりかねない。

何事もそうだが、
完全を求め過ぎると、
必ずどこかで反動がくる。


by. 桜井章一氏

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■賢い身体 バカな身体 -講談社- 便利な環境が人間関係を不便にしている。自分で律する心がきちんとあれば、法律なんて本当はいらないんで...

身近なところで健康を例にとってみたが、
最近は、
他人に対しても何かと清廉潔白を求める人たちが多く、
窮屈に感じることがある。

これは私が勝手に考えた言葉だが、
「いいこと病」にかかっている人がたくさんいるのではないか。

「自分たちは、いつもいいことをしていますよ。
悪いことはしていませんし、
他人が悪いことをしていたら、
許しませんよ」

こんな意識の人たちが、
あまりにもたくさんいるような気がする。


by. 桜井章一氏

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そもそも人間には完璧な人などいない。

いつもいいことばかりをしている人なんているわけがないのだ。

良い面と悪い面の両方があってこその人間であるということをしっかりと認識しておくべきだ。

彼ら(世間的に尊敬を集めるような立場の人間)は普段、
きれいごとを言っている人たちばかりだが、
あまりにも度が過ぎて、
自分に対する抑圧に耐えきれなくなり、
一気に逆に振れてしまうのだろう。


by. 桜井章一氏

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やはりどちらか一辺倒になり過ぎるのはよくない。
別に悪いことをしろと言っているのではない。

バランスを取ったほうがいいと言っているのである。

清濁併せ呑むなんてことを言ったりもするが、
これと同じで、
自分の身の回りに起きる悪いこともいいこともすべて受け入れてみることだ。

それをすることで、
自分の心の中に余裕が出てくるだろう。


by. 桜井章一氏

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■「頑張らない」から上手くいく -講談社- 違和感や察知能力を磨き、臨機応変に変化していくことでその人自身が強くなっていきます。人が人...

勝負の中にあるのは、
「運」ではなく
「流れ」や「勢い」
だと考えている。

この流れと勢いに上手に乗ることができれば、
どんなに不利な勝負であっても一気に自分に有利な状況に持っていける。

流れというのは不思議なもので、
決して一定ではない。

その場その場で必要な流れというのがあり、
強い流れがいいこともあれば、
弱くて穏やかな流れがいいときもある。


by. 桜井章一氏

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流れを見つけ、
それに乗ることが上達すると、
自分のほうからその場面に合った流れを選択できるようになる。

ここまで到達すると、
その場を自分の思い通りに持っていくことができる。

流れはいつも同じではない。
これはある種、天候に似ているところがある。

ところが、少し経つと太陽は雲に隠れてしまうことがある。


by. 桜井章一氏

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こればかりは自分ではどうすることもできない。

ただし、その変化をしっかりと見極め、
太陽が照っているときの天候に自分を合わせていくのか、
それとも曇りの天候に合わせていくのかをうまく調整していくことはできるはずだ。

これが流れを見つけ、
それに乗るということだ。

その場の流れを自分で変えていくのではなく、
その場の流れに自分を合わせていくのである。


by. 桜井章一氏

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■20年間無敗の雀鬼が明かす 「勝負哲学」 -三笠書房- 「勝ち」が「終わり」だと思っている人は、もうそこに負けが待っている。人間の「...

そんな(太陽が隠れてしまう)とき、
私はひたすら雲の流れを見ている。

ずっと見ていると、
時間帯や風の向き、
においなどによって雲の流れが見えてくるのだ。

じっと雲を見つめていれば、
あと10分もすれば、
向こうのほうへ流れていくなんてこともわかってくる。

こんな流れをいつも感じて感覚を研ぎ澄ませるようにしている。


by. 桜井章一氏

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流れというのは勝負事では本当に重要だ。

その流れを見極め、
それに上手に乗っていくことは決して簡単なことではない。

ただし、それができるように訓練することはできる。

普段の生活をしながら、
自分で流れを読んでみるのだ。


by. 桜井章一氏

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その際に、
次はどういう流れになるのか推測してみるのだ。

これを何度も繰り返し、
どうしてそう思ったのかを自分なりに分析してみるといい。

これをすることで、
「流れ」を見極める力、
そしてそれにうまく乗っていく能力が磨かれていくはずだ。

それは決して、
人から押しつけられて頑張るような
「努力」などではないことがわかってもらえると思う。


by. 桜井章一氏

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