■雀鬼流。~桜井章一の極意と心得~ -三五館-
自分が見落としがちなものは、自分の常識の範囲外にあるもの
いいものというのは、
すべての人のためにあるのではない。
本当にいいものというのは、
ほんの一部の人びとのためにある。
ほとんどの人びとは、
いいものに背を向けてしまう。
いいものというのはとても少なく、
また少数の人のためだけにあるのです。
by. 桜井章一氏
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多くの人は、
自分にさえつごうがよければいい、
という生き方をしているのです。
いいものが増えればいいんですが、
いいもののほうが少ないのが人間の生きざまなんです。
私は、一人の人間の心の中には、
二〇パーセントのいいところがあって、
あとの八〇パーセントは悪い部分だと思っています。
言い方を換えれば、
その二〇%の部分にしか納得感がないために、
あとの八〇%がストレスになってしまっているのです。
by. 桜井章一氏
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ですから、
あとせめて三〇パーセントを洗って良くできればいい。
合計で心の五〇パーセントまでを、
良くしたいですね。
一年三六五日を通して、
本当にいい日だったなあ、
というのは、
だれの場合でも少ないと思う。
大変だ、苦労した、
という日がほとんどのはずです。
いい日と同じで、
本当にいいもの、
いい人というのは少ないということです。
by. 桜井章一氏
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物欲が増すと反比例して心が貧困になる。
その心の貧しさを埋めるために、
良心や良知を求めずに、
さらに刺激にひたるようになる。
いいものにはおのずから限界がありますし、
広まったらいいものではなくなる。
by. 桜井章一氏
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世間の人は、
いいものでしたら、
広めましょう、
組織化しましょう、
となりますが、
それは違うんですね。
本当にいいものは少ないのです。
少ないからこそ大事にしましょう。
これが私の結論です。
by. 桜井章一氏
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麻雀にかぎらず、
「読み」というのは大切なことです。
ですが、自分が無駄な動きをしていては、
「読み」が浅くなります。
麻雀において正確な「読み」をするためには、
より多くのデータが必要なわけですが、
自分の無駄な動きをそぎ落とせば、
そのぶん相手を知るための情報収集や「読み」に時間を有効に使えるのです。
by. 桜井章一氏
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そして、
相手の牌の捨て方などさまざまな状況を最大限にチェックしなければなりません。
チェックしたものを、
今度は記憶しておかなければなりません。
この場合、
絵やイメージで覚えるのが一番いい。
確率や目先の数値では駄目なのです。
イメージのほうが、
使うときに引き出しやすく、
柔軟で応用しやすいのです。
by. 桜井章一氏
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これは、日常の訓練で鍛えることが可能です。
たとえば、外出して一番初めに出会った人について、
顔から靴の先まで、
一〇の特徴を覚える。
そして、三時間後、
五時間後にそれらを思い出してみる。
あるいは、朝起きてまず、
自分の机の上に何がどう置いてあるかを見て、
夕方に思い出してみる。
by. 桜井章一氏
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もちろん、
最初から全部を思い出すことはできないが、
次第にできるようになってくるものです。
それまでは見ていなかったのが、
このようにして注意力や集中力をパワー・アップすることで、
見ることができるようになる。
そうなったときに、
瞬時の感性も養われてきているのです。
by. 桜井章一氏
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訓練用の素材というものは、
できるかぎりふだん見落としているものがいい。
自分が見落としがちなものは、
自分の常識の範囲外にあるものだからです。
常識に囚われれば囚われるほど、
どんどん見落としていく。
むしろいまの自分にとって、
どうでもいいと思われるものをチェックする。
by. 桜井章一氏
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そうすれば、
いままで以上に視野が広がり、
いろいろなものが見えてくる、
意識に入ってくる。
見えてきた情報を頭にインプットしておけば、
リーチなどのトラブルにもきちんと対処できるようになる。
もちろん、
情報というのは多ければ多いほどバリエーションも増えて応用が利き、
いざというときに冷静に判断できます。
もちろん、誤った情報は、
情報と呼べるシロモノではありません。
by. 桜井章一氏
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非常識より常識があったほうがいいし、
無知より知識を持っているほうがいい。
だが、常識にはワクがあって、
常識にとらわれていると、
その常識のワクの中でしか勝てないのです。
麻雀でも、
常識や定石を鵜呑みにしてそれに頼っていると、
そこそこの勝ちや成果を拾えます。
しかし、
そこにどうしても人間の欲が入り込んできて、
悪い知恵に変貌してしまうのです。
by. 桜井章一氏
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常識が正しいとか間違っているとかいうことが問題ではなく、
常識は人間が弱いがゆえに誘惑になるのです。
常識で考えたら、
怪我を言い訳にするのは楽ですし、
普通はそこに甘えてしまう。
だが逆に私は、
「やってやろうじゃないか」
という気になってくるのです。
by. 桜井章一氏
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「強い人」というのは、
無理を超えたところで何かができ、
それを楽しめる人です。
走るつらさを超えたところで、
人はハイになれる。
これと同じです。
「普通の人」というのは、
常識では無理と思うところであっさり負けてしまう人なんです。
自分の限界を設定するからいけない。
by. 桜井章一氏
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