■感情を整える ここ一番で負けない心の磨き方 -PHP研究所-
不安をなくしたければ人を喜ばすことを心がけよ。不安事は小さなうちに早めに処理するのが鉄則だ
たいていの人は、
できれば利口な人間になりたいと思っているので、
人からはバカにされないよう利口なフリをしている。
だが、私はバカになったほうが勝ちだと思う。
この世におけるさまざまな問題というのは、
バカな人より、
利口だと思っている人が引き起こすことのほうがじつは多い。
さらに利口と思われていたいために、
失敗を認めなかったり、
責任をとらなかったりすることも多々ある。
by. 桜井章一氏
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バカになるというのは簡単にいえば、
自分のダメなところを隠さず見せるということだ。
つまり素になって人と接するということである。
ふつうなら恥ずかしいから聞けないのかもしれないが、
私は平気だ。
そうやって私は自分のダメなところやできないものを包み隠さず出してしまうのだ。
by. 桜井章一氏
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バカを軽蔑する人間になるか、
あるいは軽蔑されるバカになるか。
私なら軽蔑されるバカを選ぶ。
人は誰しもバカな面をもっているものだが、
さて、あなたはどちらを選ぶだろうか。
不安をなくしたければ人を喜ばすことを心がけよ。
by. 桜井章一氏
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不安はそこから逃れようと思うと、
ますます大きくなるものなのだ、
基本、不安に対しては正面からきちんと向かい合ったほうがいい。
不安事は小さなうちに早めに処理するのが鉄則だ。
もちろん、
なかにははなから解決策も答えもない不安もあるので、
そうした不安には向き合うことはない。
さっさと捨ててしまうに限るのである。
by. 桜井章一氏
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私のみるところ、
不安はざっと次の五つのタイプに分かれる。
1 「経済的に苦しい」
「病気が心配だ」
「人間関係がうまくいかない」など、
はっきりした理由がある不安
こうした不安は深く考え込まず、
あくまで具体的にどうすればいいかだけを考えて行動することだ。
視野はあくまで対象に絞り込んで、
「具体的に」ということがポイントだ。
by. 桜井章一氏
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具体的に行動してもそれでもうまくいかないときは、
「自分にはこれ以上のことはできないんだから、これでいいんだ」
と、いい意味であきらめることである。
2 いまは大丈夫だが、将来どうなるかわからないという不安
「想定外」という言葉がいっとき流行ったが、
未来のことはそもそもすべて想定外のことである。
無上に変化し続ける世界に生きている限り、
将来のことは予測できない。
by. 桜井章一氏
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それゆえ先のことをあれこれ考えて不安になるのは意味のないことだ。
ただ将来に備えて具体的に準備できるものがあれば、
それはやっておけばいいと思う。
3 いまもっているものを失う不安
得たものは失う可能性があるのは当たり前のことだ。
by. 桜井章一氏
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しかし、努力して頑張って得たのだから絶対に手放したくないと思っていると、
失うことへの不安やストレスは強くなる。
「得れば失い、失えば得る」というのが人の世の常だ。
得たものへの執着をいかに減らすかが、
この手の不安解消の鍵を握っている。
4 死への不安
by. 桜井章一氏
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死は生きている人間にとって最大の謎だからこそ、
みな死を必要以上に大げさにとらえてしまうのだろう。
だが、死はそんな大層なものでなく、
日常のなかで起こるふつうのことと思えばいいのではないだろうか。
それ以上のものでもそれ以下のものでもないと思う。
自然界の生物が死を考えないように、
人にも「死を考えない能力」があるはずである。
by. 桜井章一氏
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人間も自然界の生物と同じように、
死を考えなくても許される存在のはずである。
5 漠然とした理由のよくわからない不安
曖昧で正体のはっきりしない不安というのは、
さまざまな種類の不安が混ざり合っていることも多いと思う。
つまり、感情が整理されず、
混沌としているので漠然とした不安になるのだ。
by. 桜井章一氏
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もっとも、
それを深く探っていくと4の死に対する不安が無意識にあったりすることもある。
もう一ついえるのは、
意識や感情の揺れからくる不安だ。
意識や感情がまったく揺れずに一つのところにずっといるのは、
生きている人間である限りありえない。
この揺れが大きいと、
本能的に不安の感覚を引き起こすのだ。
by. 桜井章一氏
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公園のブランコにちょっと乗っただけで人の心は軽い不安感を覚えるように、
揺れるということは不安の源なのである。
ただ、どんな種類の不安であれ、
不安感を抱きやすい人というのはある傾向をもっている。
それは、「依存的」「喜びの感情が少ない」というものだ。
こういう人はなるべく何でも自分で決断し、
自分でやるような習慣をつけていくことが大事だ。
by. 桜井章一氏
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また、喜びの感情は不安を相殺する働きをしてくれる。
喜びの感情の多い人は不安感が自然と少なくなるものだ。
自分一人で味わう喜び、
人に分ける喜び、
喜びには二種類ある。
得たものを失う不安感の強い人は、
自分だけを喜ばすことに集中してきた人だと思う。
by. 桜井章一氏
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ところがこの手の喜びは長続きしない。
何かを得たり、
何かに勝ったりしたときに束の間感じて終わりなのだ。
それに対して、
人にも喜びを感情が幸福感に変わってずっと残るのである。
自分さえ喜べればいいと思っている人は、
喜びの価値観をいま一度、
見つめ直すといいと思う。
by. 桜井章一氏
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