■雀鬼流・人生道場 「強さの奥義」 -青春出版社-
準備をしっかりやっているかどうか。なにごとにも俺は一体感を求める。俺は自力で生きているから、人がどう動こうと関係ない
だからこそ、雀鬼会では、
内容がなくて勝つことより、
内容があって負けることのほうが価値があると教えている。
私は自分の生き方として「強さ」にこだわってきたつもりである。
たとえば、一〇人の悪党が一人の弱い奴をイジメている場に出くわしたとする。
俺は殴られ、骨を折られ、
血みどろになっても戦いに臨んでいく。
by. 桜井章一氏
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負けるに決まっているし、
損か得かといえば、
明らかに損だ。
それでも戦うのは、
俺が「男が立つ」という一点にこだわるからだ。
勝たずとも男を立てることこそが「強さ」であると思うからだ。
この世が「正」ならば勝たねばならぬが、
この世が「否」ならば、
目先の「勝ち」を求めることは、
無意味どころか有害だからである。
by. 桜井章一氏
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本物の「強さ」とは、
そうした勝ち負けを離れたところでしか育むことはできない、
私はそう堅く信じている。
私は、つねに男であることにこだわりたい。
人間らしくなんてヤワな話じゃない。
自信の裏は不安だろう。
by. 桜井章一氏
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その不安を放っておけば、
恐怖に変わる。
人間は誰でも不安を抱えて生まれてくるものだよ。
生命を与えられ、
生きること自体、
不安そのものだ。
生まれながらに不安は誰にでもあるということをまず自覚することだな。
by. 桜井章一氏
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もともと人間はあらゆる動物の中でもっとも弱虫だから、
その不安を一つずつ解消することで、
自信をつけてきた。
その自信はいつの間にか、
ニセモノの自信、
過剰な自信につながり、
自然に対する畏れを忘れて自然を破壊し、
多くの生命をムダに奪ってきたんだね。
頭の良し悪しじゃない。
準備をしっかりやっているかどうか。
それが間に合えば、
その場に自信をもって臨めるってことだよね。
by. 桜井章一氏
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俺は、不安の数がみんなより少ないと思うよ。
だって、みんながイヤがることを好んでやってきたし、
トラブル自体をいつも楽しんできたからさ。
俺は不安とか怖さ、
トラブルってものが好きなんだ。
だけど俺はトラブルに飛び込んでいくからね。
by. 桜井章一氏
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なぜかというと、
なにごとにも俺は一体感を求める。
相手が自然であれ、
ヤクザであれ、
犬であれ、
一体化して自分から入り込み、
ひたっちゃうんだよ。
ところが、みんなひたれないだろう。
自分を守りたいから。
やる前から怖がってるじゃないか。
食わず嫌いみたいによ。
by. 桜井章一氏
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やってみりゃたいしたことがないのに、
やる前から必要以上に怖がって、
ダメだと決めつけてる限り、
変われないんだ。
他人によく見せようとか、
他人の前だけがんばろうとか、
そうやって得ようとする信頼は何の意味もない。
人に見せるために着かざっても自信は生まれないぜ。
丸裸の自分を信頼できるかってことが大事なんだ。
by. 桜井章一氏
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自分を信頼するには、
不安を一つひとつ解消していくしかない。
わからないことがあったら不安だろう。
だったら、わかろうと努力すればいい。
それをやらない限り、
自分を信頼できるはずもなければ、
自信を得られるわけがねえな。
by. 桜井章一氏
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自分でツモる麻雀を目指しなさいと言っている。
これは、生き様につながる。
他人の力、他人の金、
人の愛を期待して生きている奴に自信が持てるはずがねえだろう。
人に依存している限り、
その人がいなくなったら、
どうするよ。
by. 桜井章一氏
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他力本願で生きている限り、
つねに不安がつきまとうだろうよ。
まずは自分の力で立つこと。
もっとも人間は独りじゃ生きていけないよな。
触れ合いが大切。
人と触れ合うことと、
人を利用するってことはまったく意味が違うってこと。
by. 桜井章一氏
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今の社会は人や何かを利用したりタカったりする関係で成り立っているだろう。
金の切れ目が縁の切れ目、
だから互いに不安で、
互いに自信が持てねえじゃないか。
俺の辞書には、
「裏切り」って言葉はないよ。
俺は自力で生きているから、
人がどう動こうと関係ないもん。
by. 桜井章一氏
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人間関係も自然と同じ。
来る奴もいれば去る奴もいる。
自分の愛に応えてくれる奴もいればそうでない奴もいる。
だからってどうなのさ。
裏切りなんて考える奴は、
人の愛にぶらさがっていただけだろうよ。
by. 桜井章一氏
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自力本願の愛。
夏が来れば夏の愛し方、
秋の愛し方を自力で見つけろ。
そうすりゃ、余裕が出る。
余裕のある奴には人が自然と集まってくるって。
by. 桜井章一氏
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