■雀鬼流・人生道場 「強さの奥義」 -青春出版社-
すべての生き物は、自然の掟に逆らえない。悪しきことが起これば我が責任として反省す。よきことが起これば他のもののおかげとして感謝する
生きとし生けるものに自由を手にしている奴がいるかい?
すべての生き物は、
自然の掟に逆らえない。
逆らった瞬間から死がやってくるじゃねえか。
人の歴史は、
人間だけが求める自由というクセモノのために大切な掟を破りつづけ、
自由を求め、
便利さを求めてきた。
by. 桜井章一氏
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俺は、責任感かどうか、
わからないが、
約束を命の次に大事にしているぜ。
「悪しきことが起これば我が責任として反省す。
よきことが起これば他のもののおかげとして感謝する」
単純だけども、
責任の根っこには約束と誠実さというものがなくては成立しないだろうよ。
自然界の掟をやぶる奴らに責任感なんかない。
by. 桜井章一氏
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人間の社会が進歩すればするほど、
掟がなくなっていくのははっきりわかったろう。
その後に残るのは、
便利さと利用だけ。
約束の守れる正直な男になれ。
それが人間社会の掟だよ。
約束と正直、
これを肝に銘じておけば責任感のあるカッコいい男になれるんだぜ。
by. 桜井章一氏
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人間は自然から生まれ、
自然に育てられた。
いわば自然という母親から長い間、
豊かな恵みを受けて我々は生き長らえてきたんだもんね。
つまり、自然というのは人間にとって母親なのだから大切にしなきゃいけないものなんだ。
我々の祖先、
大昔の人々は自然から得られる恵みだけでバランスよく生活していた。
by. 桜井章一氏
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働かずに食い、
人を動かして富を独占するような権力者が生まれたわけだね。
自然という母を敬いもせず、
自然をしろうともしない悪たれどもが自然をいじくり、
傷つけてしまった結果がいまの自然破壊なんだ。
いろんなものをバランスよく食うことが健康の元なんだから、
畑だって同じものばかり作っていたら死を早めることは俺にだってわかる理屈だよ。
権力者はつねにバランスを崩そうとするよね。
by. 桜井章一氏
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ビジネス(金儲け)ばかりを考えずに、
バランス、調和を保つことが、
愛の一つの姿であることを君自身もしっかりと認識して欲しいよね。
仕事にも良いものと悪いものがあると俺は思う。
さて君は、
何を売っているんだい?
人のため、
世のためになっているモノ?
by. 桜井章一氏
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もともとそれほど人のためになるような物を売っていたわけじゃないんだ。
つまり、君らは景気という妄想の中で仕事をしていたにすぎない。
そのツケがまわってきただけの話じゃないのかい。
戦争は領土、
つまり市場の分捕り合戦でもあるが、
その一方で命のやりとりもある。
by. 桜井章一氏
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では仕事とは何か。
人はなぜ仕事をやるのか。
自分のプライベートなことを守るためにやらなければならないこと、
それが仕事だと俺は思っている。
個人の自由や生活を守るために仕事をする。
ところが君らは仕事という価値を人間個人よりも上においている。
by. 桜井章一氏
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相手を倒して自分が利益を得る。
兵器を使った戦争と同じように経済という戦争も、
破滅が待ち受けているだけなんだ。
だから仕事は個人のプライベートを守るためにだけやりなさいと俺は言っている。
とにかく人や他国から分捕ってまで利益を上げるのではなく、
家族を養い、自分を養い、
弱い者を助けるために仕事をやりなさい。
by. 桜井章一氏
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決して会社のためだとか、
ライバルに勝つためになどと思わないことだ。
一人ひとりがそう思わないかぎり世の中は悪くなる一方だろうよ。
問題は、そこで何を感じ取るか。
朝起きた時から生活をしなければならないということを肌身で感じるはずだよ。
by. 桜井章一氏
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日本には生活感がまったくないだろう。
君の場合はとくに生きているというより生かされている生活をしているに過ぎないんじゃないの。
コンビニに生活感があるかよ。
日本全体がそうなっちまっているから、
男なのに男を感じさせない奴、
女なのに女らしい女を最近みないよ。
by. 桜井章一氏
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本当に生きて活動している生活感のある人間がいない。
生活感がなくなると、
感動することもない。
喜びもなければ、
怒りもない。
のっぺらした人間ばかりになってしまうわけだ。
by. 桜井章一氏
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だから一度、
囲いから出て旅に出ることだね。
一人で旅をすればいやがおうでも人と対面することになる。
一人旅には、
極限の淋しさを味わうし、
その分、極限の人の思いやりを感じることもあるだろうし、
喜びも大きいはずだ。
そういう経験をすることで、
死にかけていた感情がよみがえり、
イキイキとしてくるんじゃないかい。
by. 桜井章一氏
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不安をあおって金儲けをするのが健康産業、
宗教産業、保険屋……、
いずれも文明のあだ花だろうな。
だからこそ君のいう食生活こそが人間の基本にあると思います。
食することで生命が保てるのですから、
これは欲望というよりも自然本能だから生き物としてもっとも大切にすべき問題です。
本当の意味での自然食というのは、
本来ほんの少ししか手に入らなかったわけだ。
by. 桜井章一氏
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