楽に勝っても楽に敗けてもおもしろかねえ。五分に向き合えるからおもしろいんだ。たとえ勢いに差があろうが、計りの一打で前へ進み、地運を育てて流れに乗る

■雀鬼・桜井章一の究極奥義 無敗の手順 -竹書房-

楽に勝っても楽に敗けてもおもしろかねえ。五分に向き合えるからおもしろいんだ。たとえ勢いに差があろうが、計りの一打で前へ進み、地運を育てて流れに乗る

まあ、今の状態だと当然そこまでは望めないわけだけど、
こういう楽で早い手ばかり和了ってると、
裏で努力・工夫してる人間にいつか捲られちゃう。

そして自分は楽な手牌の時にしか和了れないってパターンになっていく。

この手を一番贅沢に考えると四暗刻でしょ。

次に考えるのは混老トイトイで、
一萬(ドラ)が2枚引けるとさらに面白いよね、
三色同ポンまで見えるわけだから…。


by. 桜井章一氏

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でも、そこまでは伸びないでしょう。
これは地運で掴んだ配牌じゃないから。

やっぱり自分で足を運ぶという努力をして、
良い食材を選ぶという工夫もしなきゃ…。

それ(最高形は望めない)は当然自分の責任なんだけどね…。

それから、この配牌は七対子のイーシャンテンだけど、
進む道はトイトイ一本なんだよ。

この手は鳴きやすいはじっこ牌の対子が多いよね。
それに飜牌の中牌もある。


by. 桜井章一氏

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もしこのまま七対子でテンパっても、
リーチして4800しかないじゃない。

だったら鳴いて行って7700・9600を狙った方が効率が良いでしょ。

だけど、一筒、一索の対子のどちらかがドラの一萬なら別だよ。

それなら先々北牌単騎の七対子を見るから…


by. 桜井章一氏

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もしも七対子かトイトイかという選択の余地があれば、
努力や工夫を入れられるから面白いんだけどね。

だから、四筒なんて七対子を完全に断ち切るために、
第一打で切ってもいいくらいなんだよ。

この時は、それほど強い意志と打ち気がなかったんだね(笑)。

トイトイ、四暗刻が見えてきたよね。


by. 桜井章一氏

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でも、ここで俺が考えてるのは北牌を重ねてホンローへの振り替わりや一萬(ドラ)引きだよ。

今はそういう状態じゃないとはいえ、
一応はね…(笑)。

攻撃一辺倒であれば、
当然 西牌の方を残すんだけど、
受けの気持ちが強いんだな。

北牌の一枚切れを見落としているわけじゃないよ。


by. 桜井章一氏

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受けに入ってる気持ちの方に問題があるってこと…。

愛のない和了り。

ただ恐いのは、
役牌を鳴いて隠れドラ暗刻。

これは気を付けなきゃいけないね。


by. 桜井章一氏

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南家の仕掛けが安いとは言え、
それで親権を持ってかれちゃうのは嫌だという心理が働いて、
追い着いていってるんだよ。

鳴いてもほぼ親満の点数に近い9600のテンパイになるからね。

うん、ていうか、
もしも俺が本当に打ち気なら、
この9600のテンパイになる中牌も鳴かない。

ソーズは場に安いんだけど、
四索は1枚使われてそうだし、
九萬もドラ表示牌に1枚使われているので残り1枚しかない。


by. 桜井章一氏

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だったら見送って、
その間に同じ1枚切れの北牌を重ねて四索と振り替えるか、
あるいはドラの一萬引きを狙った方が良い。

ただ、俺がそれ(中牌を鳴く)をやっちゃうと楽過ぎるってこと。

では、それは俺が打ち気になってないからで、
打つ気に入ってれば九萬や特に四索を鳴くのは見送り、
落としていくことを考える。

ね、もしも打ち気になってる状態なら、
相手の手は千点か2千点ってのが見えてんだから、
「勝手に鳴いてろよ」って感じで、
放っておくよ(笑)。


by. 桜井章一氏

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相手に合わせる必要はないんだから…。

もしも南家の村瀬の鳴いた手が高そうで、
それと真っ向勝負するために中牌をポンして前に出ていったのなら意味があるけど、
この場合はそうじゃないでしょ。

相手をナメてるから、
こういう楽な和了りを取りにいっちゃうんだな。

楽に勝っても楽に敗けても
おもしろかねえ

五分に向き合えるから
おもしろいんだ


by. 桜井章一氏

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たとえ勢いに差があろうが、
計りの一打で前へ進み、
地運を育てて流れに乗る

浮いている山田と村瀬の2人とは、
勢いの差がかなりあるんだよ…。

だから俺はあまり軽い仕掛けは出来ないし、
当然無茶も出来ないよね。

力が拮抗してれば別だけど、
今の状態で北牌を叩いて軽く安い手を和了ろうなんて思ってると、
相手に「リーチ」ってこられて、
もうおしまいになっちゃう。


by. 桜井章一氏

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だからここは、
しっかり、じっくりと打ち、
様子を見ながら和了りに賭けていかなきゃならない局面なんだ。

地運を入り込ませながらね…。

そういう意味では、
工夫のしがいがあって、
とても面白い状況といえるよ。

ピンフ場で周りの人間に置いていかれないだけの足を持っていれば、
六索切りもある。


by. 桜井章一氏

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でも今の自分の流れじゃ間に合わない。

だから型を変え、
手牌を三色からニ色の状態に持っていってるんだ。

最終的にはピンズの色(ホンイツ)を見てるからね…。

ピンズの一色を目指してて不要なソーズが払えるわけだから、
この手はまだ死んじゃいないよね。


by. 桜井章一氏

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ただ逃げ回ったり日和ったりしねえぞって意思表示の一索打ちだよ。

それを一発目だから、
親リーだからってんで現物の三索なんかを切ってると、
その後ちょっと危ないのを引いたら八索も六索も行けなくなり、
全部降伏のいわゆるベタオリ状態になっちゃう。

それじゃあこの局のテーマである、
地運を作れないでしょ?

今の流れでは、
まだ一点(色)に絞れるような状態じゃあない。


by. 桜井章一氏

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だから三つの色を読みに入れておかなきゃならない局面。

恐らくはマンズ・ピンズ・ソーズの三色を万遍なく使った手だろうって読みだね。

うん、これはね、
さっきの一索打ちに続いて計りに行ってるんだよ。

自分はピンズを狙ってるのに、
有り難くない五索なんかが重なってきて、
ホンイツはちょっと遠くなっちゃったでしょ。

で、七対子の芽も出てきた。

だからワンクッション置くような感じで西牌を切って、
様子を見てるんだ。

東牌、發牌も通り、
意外に字牌が安そうだとはいえ、
まだ七対子リーチの可能性は残ってて、
西牌が通るとは限らないわけだから。


by. 桜井章一氏

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