■雀鬼・桜井章一の究極奥義 無敗の手順 -竹書房-
これは目に見える型を追ったら裏目に出るぞってことを教えてくれてんだよ。それはこの局か、あるいはもっと先かはまだ分からない
小田は東牌で足止めを喰らって外れた道に進んでるのが見えたから、
もう気にしなくていいやってのがあるね、
俺の中に。
それから村瀬も北牌を切ってきたから、
ピンズの一色じゃないよね。
北家・村瀬 捨牌
一索、九萬、三萬、伍萬、北牌
北牌は村瀬の風牌で、
まだ1枚しか見えてないのにあっさり切ってきているわけだからね…。
村瀬にとって、
河に並んだこの 三萬、四萬、伍萬の1メンツはキツイね…。
by. 桜井章一氏
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恐らく、三萬、伍萬を外した時点で、
タンヤオへの道を消す何か、
例えばオタ風の西牌とか、
九筒とかの暗刻があったんだろうね…。
まず、この捨て牌だと、
村瀬の手にピンズがゴッソリ入ってるのは間違いない。
要するに、喰い仕掛けが可能な三萬、伍萬のタンヤオメンツを嫌わざるを得なかったのは、
タンヤオ牌以外の何かが暗刻になってテンパイが近付いたため、
面前の「リーチ」という役の方を選んだってことでしょう。
だからもうテンパイか、
イーシャンテンか…
どっちにしても手は整ってるよね…。
by. 桜井章一氏
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だけど安い。
せいぜいリーチドラ1とかね。
ただ、怖いのは一通。
ピンズをたくさん持ってるから一通の可能性はまだ残ってんだよ…。
（小田）
3巡目まではあんなに早そうな切り出しだったのに、
4巡目以降は一索、二索、一萬、南牌 でしょ。
by. 桜井章一氏
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もう全く無視でいいね、これは（笑）。
古島 捨牌 一萬、八索、北牌、發牌、九索、二索、白牌、五索
古島はもうソーズの受けはないね。
それからピンズの一色もないね。
北牌と發牌の切りが早いし、
しかもどちらの牌も、
その時点では生牌だから…。
つまり、マンズとピンズの二色で手が構成されてるから、
当然待ちもその二色のどちらかになるだろうね。
by. 桜井章一氏
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ということは古島は、
俺が最初に構想として挙げてた、
飜牌の一役の手になってるわけだ。
でも、振ったとしても安いから、
俺はロン牌を止めたりはしないよ。
ピンズがわりと手の内にあるだろうから、
ドラは当然持ってる可能性が高いよ。
だけど今の古島の状態を考えるとせいぜい3900止まり。
by. 桜井章一氏
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それに恐らく古島が持っているピンズは、
下スジの方だと思うよ。
村瀬に九筒が暗刻だろうから、
古島のピンズは下の方で構成されてんじゃねえかなっていう、
ただそれだけだよ。
ってことは手変わりを待っていた、
不十分な形でのリーチってことだな。
村瀬 捨牌 一索、九萬、三萬、伍萬、北牌、四萬、中牌
リーチ 六索
この捨て牌だとマンズの色は消せるから、
ピンズの一通への手変わりか、
ソーズの両面への手変わりを待ってたってとこだろう。
by. 桜井章一氏
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待ちは六索のソバあたりか、
俺の手から見れば村瀬と古島に対する合わせ読みで
四筒-七筒 のスジあたりがクサイね。
もし両面でテンパってたら、
仮に一手変わりで一通だとしても即リー打ってるはずだから…。
まあ、それくらい、
点数より和了りを優先させる局面だってことだよ。
この手はね、
三色とかイーペーコーとかの
“面前の型”には仕上がらない。
by. 桜井章一氏
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だってこんなに場が進んでるのに、
三色に必要な三筒、四索、伍萬を1枚も引いてないんだよォ。
1牌でも引いてれば、
次局・次々局につなげるという意味で型を追うんだけど、
ゼロだからねえ。
もうこの手は一萬も三萬も払ってタンヤオに持っていくしかないよね。
それに村瀬のリーチは六索の周辺だと俺は読んでいて、
五索にくっつけて何とかしてやろうと思ってるから、
もしも万が一 二萬や伍萬を引いたとしても、
逆に困っちゃう。
by. 桜井章一氏
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これは決定的なツモでしょ。
345の三色が消える六筒ツモでしょ。
これは目に見える型を追ったら裏目に出るぞってことを教えてくれてんだよ。
それはこの局か、
あるいはもっと先かはまだ分からない。
でも、型を追っても和了れないって状況が今後必ず出てくるのは間違いないだろうね…。
by. 桜井章一氏
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もしも三筒をツモっていたなら、
後々のために型を追ったかもしれないけど、
六筒ツモだからね…。
三筒を引いたら振り込み覚悟で七筒勝負。
牌ってありのままなんだよなー
いくら断トツであろうと、
それが天運で得た点棒なら、
東一局・原点の気持ちで打つ
by. 桜井章一氏
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はっきり覚えてるわけじゃないけど、
これだけ（68400）浮けば俺のトップはカタいから、
少しずつ点棒をばらまきながら、
最後に1回か2回、
型に入った和了りをパチンと決め、
ケリをつけようって感じだったんだろうな…。
振り込むことで相手を抑え、
場を回しながら、
最後にまとまった型で和了り、
最終的には現在の持ち点に8000点ほど乗せ、
75000点くらいで終われればいいかなってとこだよ。
ただ、山の裾野から一歩一歩自分の足で登ってきたんじゃなく、
ヘリコプター（天運）でいきなり4000m地点に降り立ったって感じだから、
せめてここから先は自分の力で、
下がったり上がったりしながら、
最終的には7500m級の山を登ろう、
と…。
だけどこの局面では、
“上がり”と”下がり”の感覚じゃあ本当はいけないんだよ…。
by. 桜井章一氏
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今までに得た点棒は全て天運によるものだから、
本当はここで振り出しに戻って、
東一局・原点の気持ちで打っていかなきゃいけない。
これは東三局だから、
残り5～6局のスプリントレース…
東風戦の東一局北家スタートみたいな気持ちで打つのがベストなんだよ。
配牌 一萬、二萬、伍萬、伍萬、七萬、九萬、二筒、五索、七索、東牌、北牌、發牌、中牌
ドラ 四萬
とすると、
この配牌を見てまず目指すのは、
マンズの一色だよね。
ドラが四萬で、
これだけマンズを持ってるわけだし、
さらに東牌、北牌、發牌、中牌の字牌全てが役牌というのを活かしてね…。
by. 桜井章一氏
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だからこの手の本筋からすれば二筒、五索、七索が要らないわけ。
ポーカーのチェンジじゃないけど、
この3牌はいっぺんに場に切っちゃいたいくらいだよ（笑）。
もしも俺が好調で”先”が確実に計れていたら、
この二筒が六索だったにせよ、
五索、六索、七索の1メンツを切り飛ばしていくことだってある。
一萬・二萬、伍萬・伍萬、七萬・九萬、東牌、北牌、發牌、中牌で7メンツ。
by. 桜井章一氏
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多牌するくらい材料は揃ってんだよ（笑）。
これはね、4つの字牌のうち、
半分の2つが活きれば充分なの。
字牌がどう動くかってのが問題なわけ。
確かにマンコロの受け入れはペン 三萬、
カン 八萬と一見悪そうだけど、
一萬、九萬や字牌の重なりで、
メンホン七対子を充分狙える形なんだから…。
by. 桜井章一氏
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