将棋は一対一の勝負だし全部見えてるから、数字を覚えるみたいに追っていける。でも麻雀は四人でやるものだし、見えないものがいっぱいあるから

■麻雀に愛される 「感性」の法則 ~雀鬼流麻雀道場 上巻~ -竹書房-

将棋は一対一の勝負だし全部見えてるから、数字を覚えるみたいに追っていける。でも麻雀は四人でやるものだし、見えないものがいっぱいあるから

まぁ普段、
俺は麻雀のこと教えないよね。

どっちかっていうと、
心構えとか、
そういうことを教えてる。

ただ麻雀ってのは記憶力や暗記の勝負じゃないから。
俺ですらも忘れる。

それが、麻雀と将棋っていうゲームの違いだよ。


by. 桜井章一氏

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将棋は一対一の勝負だし全部見えてるから、
数字を覚えるみたいに追っていける。

でも麻雀は四人でやるものだし、
見えないものがいっぱいあるから。

それに一打何十秒も何分もかけないだろ。

瞬間の連続で一局一局が進んでいくわけだから、
記憶なんかに頼っていられない。


by. 桜井章一氏

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だから麻雀は、数ではない。
麻雀は絵なりって俺は教えてるんだ。

マンズ、ピンズ、ソーズに、
字牌の風牌と三元牌の、
まぁ4種類から5種類の絵の具を使って卓上に絵を描いてく。

で、さらに他の3人の個性が入ってきて、
絵ができていく。

そこには相手の揺れ具合で、
わけわかんなくなったり、
壊されたりっていう部分もいっぱい出てくる。


by. 桜井章一氏

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だから、手順だとかの一部分だけを、
数を追うように覚えてても意味はないってこと。

それ(直感)が当たる当たらないは別にして、
なんの情報もない状態でだんだん当たってくることが、
いわゆる勘の結びつきになる。

なんとなくそういう気がするなってのが、
その通りになった時、
一番いいわけじゃん。

その上にいろんな観察力があるから、
当たるんだよ。


by. 桜井章一氏

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当然、場運とかありながら、
あとは、人が壊していっちゃったり、
方向狂わしたりすることはあるよね。

その日その日で、
人間には冴えってのがあるから。

見える日と見えない日がね。
それが好不調に繋がったり。

人間って硬くなると動けなくなるだろ。


by. 桜井章一氏

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だから、柔らかくなければいけないよって言うじゃん。

柔軟性とか対応性が、
麻雀には必要だよって。

麻雀には、
鳴きと面前ってのがあって、
しっかり両方とも的確に捉えないと、
勝てない。

柔らかさと俊敏さで、
動きを上手く取らなきゃね。


by. 桜井章一氏

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字牌が動けない場だから、
色場もなくなるのは当たり前じゃん。

字牌が動けば、
色場ができやすいに決まってるわけだからね。

逆に言うと、
鳴きよりも面前の方が強かったってことだね。

でも、世の中みんな情報っていうのを追って、
惑わされて駄目になっていくんだから、
勘を大切にした方がいいんだよ。


by. 桜井章一氏

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親A 配牌
二萬、二萬、三萬、伍萬、伍萬、四筒、四筒、赤 五筒、一索、六索、九索、南牌、中牌、發牌

南家B 配牌
七萬、八萬、二筒、五筒、赤 五筒、六筒、七筒、三索、七索、七索、八索、東牌、西牌

西家C 配牌
一萬、一萬、四萬、六萬、九筒、九筒、三索、五索、七索、九索、北牌、發牌、中牌

北家D 配牌
二萬、三萬、伍萬、九萬、四筒、五筒、七筒、九筒、一索、二索、三索、四索、五索

まぁ俺が見るにあたっては、
ドラが 三索 で、
三人に分かれてるよね。

だからBCDの三人はいいじゃないですか。

Aは準ドラの 赤 五筒 が1枚あるけど、
一人だけドラが消えてる。

ということは、
ドラからすると一歩遅れてるわけだ。


by. 桜井章一氏

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で、ドラが濃いのは、BとDが強い。
一番いいのはB。

ドラ赤だからね。

それからDは、
ドラの 三索 が1枚と、
もう1個 三索 の受け入れがあるので、
まぁまぁ救われてる。

Cは、同じドラが1枚だけど、
カン 四索 という、
でき上がってないところがあるんで、
ちょっと遅れてる。


by. 桜井章一氏

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だからドラからすると、
BDCの順番が見える。

それで、とも子ちゃんが言ったように、
Cが活きるんであれば、
字牌がくっ付いた時だけ。

動けるから。

それでAの配牌は456が見えるじゃん。
伍萬 にくっ付けばね。


by. 桜井章一氏

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もちろんタンヤオも見えるし、
字牌の動きも見えるけど、
456というのが遠くに見える。

逆にBは、当然楽な感じだね。

もう1メンツできてるし、
六萬、九萬、 六索、九索 は簡単だから、
あとは 三索 と 五筒 にくっ付けば、
どうにでもなる。

これはもう完全に和了りがすぐ側に見えてる。


by. 桜井章一氏

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それからDも 一萬、四萬 と 三筒、六筒 と 三索、六索 さえ持ってくりゃ、
あとはアタマ作ればいいだけだから、
もう充分形です。

Aは遠いところに辿り着けるかどうかってとこだけど、
B、Dはもう、
すぐ側に和了りが見えちゃってる、
と。

西家C 1巡目
一萬、一萬、四萬、六萬、九筒、九筒、三索、五索、七索、九索、北牌、發牌、中牌

ツモ 三筒
打  一萬

これは、明らかにおかしいよね。
だってさぁ、これで字牌が活きなくなっちゃったもんね。

ピンフを考えるにしちゃおかしすぎるし。
これは第一打は、三筒 切りが正解でしょ。


by. 桜井章一氏

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なぜかというと、
ドラは 三索 なんだから、
ドラ色集めていく方がいいでしょ。

そうすると先々、
色を完成させられる可能性も出てくるしね。

1回目、樋口がトップ取りました。

それを見て私は、
2回目も、
樋口の勝ちの流れを読んじゃいました。


by. 桜井章一氏

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1着か悪くても2着には来るな、と。
場運と、自運の両方を見てね。

南家B 2巡目
七萬、八萬、五筒、赤 五筒、六筒、七筒、三索、七索、七索、八索、東牌、東牌、南牌

出る 東牌(Bから)

あ~鳴きだよね、これ。


by. 桜井章一氏

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飛んできたボールで、
どう自分が動いていくかっていうのを計ればいいんだから。

だって鳴いて充分だもんね。
あとはドラの 三索 にくっ付ければ、3900。

なんかBは鳴けない人ですね。


by. 桜井章一氏

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