■雀鬼流。~桜井章一の極意と心得~ -三五館-
環境や才能に不満があっても、全力を尽くすのが人生。どんなときでも必死にやるべきことはある
腹黒いという言葉がありますが、
腹の中が澄んでいないと、
いくら努力したって、
駄目なのです。
世間の目にあわせて、
世間の百人がやってることなんだから、
うちもやらないわけにはいかないよ、
という形でやりますと、
良否を見誤るんです。
正しいか間違いかを見極める目を、
主体性を持つことが大事です。
by. 桜井章一氏
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仕事とは何でしょう。
お金儲けをすることだけが仕事ではない。
人に生きる栄養素やエネルギーを与えることが真の仕事なのです。
本を読めば利口になるっていいますが、
くだらない本をいくら読んでも、
バカになるだけです。
何をするにしても大事なのは、
見極める力、
観察力、
心の眼なのです。
by. 桜井章一氏
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人は、「数」に価値を見いだすから、
思うようにならない「数」に苦悩し、
間違った思考や知識で進んでいくのです。
「数」の世界で向上を目指し、
己を見失い、
人間性や自然さえも忘れ去ってしまうのです。
「数」という魔物、
その中で人びとはうごめいているのです。
by. 桜井章一氏
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権力とは、
「数」の頂点に立った極みといえるでしょう。
数しか見えないということは、
人間としての「魂」を売り払って、
権力者のコントロールしやすい人間(高性能ロボット)として機械化されてしまっていることでもあるのです。
国民は、
そんな姿を見て、
「数」を追う人間のみにくさを当然知っているはずなのですが、
他人ごととして捉えるだけで、
自分にも「数」の魔物が潜んでいることには気づいていないのです。
by. 桜井章一氏
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麻雀の持つ本質は、
決して「数」で思考したり、
判断したり、
「数」で見極めようとしたりするところにはありません。
つまり「数」を目的とするものではないのです。
麻雀というのは、
決して数合わせではなく、
筆できれいな絵を描くようなものなんです。
手牌がきれいに見えるか見えないかの見極めが重要です。
by. 桜井章一氏
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人に「数」がついてまわるかぎり、
せめて私は「数」より「質」「行」を優先させて、
もう少しだけ踏んばってみるつもりです。
「数」は、
真実や誠実やまっとうさの証にはなりません。
自分に価値を見いだせないから、
真の価値を見いだせないから「数」に価値を見いだして、
「数」を追うほかなくなるんです。
by. 桜井章一氏
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間違いやトラブルやミスがあっても、
当然です。
ただ、悪いことに対して怒りを覚えることを忘れてはいけない。
私には、
「いいことから退くのは、逃げである。
悪いことから退くのは、勇気である」
という考え方がつねにあります。
by. 桜井章一氏
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自分がいま置かれている環境が悪いと思えても、
そこから退くことには、
勇気がいる。
悪いのがわかっていて、
そこに染まってしまうのは駄目な人間です。
「この世の中は悪い」のであれば、
そこに染まらなければいいわけですし、
私自身はこの世の中に染まることは絶対イヤです。
この世の中の下になることも絶対イヤです。
この世の中が下で、私のほうが上という見方をします。
by. 桜井章一氏
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前から押されても、
後ろから押されても、
真ん中に立っているかぎりは、
簡単にはひっくり返らない。
要はバランスです。
だから真ん中へ、
真ん中へと自分を戻す気持ちを持って生きていればいいのです。
by. 桜井章一氏
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動物の世界にはテリトリーという住み分けがあって、
それさえたがいに侵さなければ喧嘩は生じないのですが、
人間界では、
平気で他人の領域を侵す人が多いようです。
男には体験できない女の世界があり、
大人は忘れてしまった子どもの世界があり、
日本とは違う別の国があり、
私たちとは違う別のグループがあります。
そんなたがいの世界を尊重する気持ちがあるなら、
割って入るのではなく、
せめて一言、
「加えてください」と口でいうことなのです。
by. 桜井章一氏
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欲が過ぎたり、
心が冷たくなったり、
他人無視の気持ちが起きますと、
割り込みをしたくなる。
割り込まれるから、
不満足・不愉快になり、
欲求不満が生じ、
分裂が起きる。
いま必要なのは「加えてください」という積極的な精神です。
自然を尊重する気持ちを失った現代人は、
人間界のみならず、
自然界にも平気で割り込みすぎていることも忘れてはならない。
by. 桜井章一氏
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運の悪い人というのは、
真の努力や工夫をすることができるチャンスのある人、
といえるのではないでしょうか。
最初から、
なんでも整いすぎていると、
そこには努力や工夫の入り込む余地などない。
そういう意味で、
麻雀でいえば、
あまりにいい配牌(スタート時の手持ちの牌)あるいは好形をとおりこした楽形になるということは、
不幸と同意語であります。
by. 桜井章一氏
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「ピンチのあとにチャンス」という言葉があります。
これは、
ピンチのときに真の努力と工夫をしている人だけに、
チャンスがおとずれる、
ということなのです。
「チャンスのときこそ頑張れ」といいますが、
このときは放っておいてもいいほうへいってるわけで、
長持ちするチャンスではないのです。
これは偶然きたチャンスであって、
作りあげたチャンスではないのです。
by. 桜井章一氏
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環境や才能に不満があっても、
全力を尽くすのが人生。
どんなときでも必死にやるべきことはあるのです。
麻雀も同様。
なにごとにも、
呑まれてはよくないのです。
世間の情報に呑まれない。
知識に呑まれない。
勝負事では相手に呑まれない。
by. 桜井章一氏
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