■ツキの正体 ~運を引き寄せる技術~ -幻冬舎-
何年やっても何にもならないことを、そう知りながら続けていくのが本当の継続。そういう”無”の中から学べることが必ずある
力で押さえ込む強さではなくて、
しなやかに相手を包み込むようにして動けなくする。
ぱっと身体を見れば、ああ、
ここに穴があるからここを突けば倒れるな、
ここを押さえれば動けなくなるな、
ということがわかってしまう。
身体の調子が悪い人がいたら、
治してあげることもできます。
本当にその人が困っていて、
本当に私がそれを治してあげたいと思ったら、
治ってしまうのです。
by. 桜井章一氏
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ただ不自然な部分がどこで、
それをどういじくると自然になるかが、
わかってしまう。
感覚です。
感触も含みます。
触るということは、
非常に大切で、
触っただけでわかることは意外と多い。
頭で考えているより、
実際に手で触ってみたほうがよくわかります。
by. 桜井章一氏
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したがって、
手先の感覚がいい子は、
たいがい、
身体の動きも自然です。
木や土を触る、
虫を触る、
ヘビを捕まえる、
自然の中のさまざまなものに直接手を触れる機会が多いほど、
触覚はよくなるのでしょう。
だから人間同士の間でも、
スキンシップは大切なのです。
いやらしさを感じさせないスキンシップがはかれるような関係をどれだけ築けるかも器量のうちなのです。
by. 桜井章一氏
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誰と約束したわけでもなく、
自分で自分とそう約束しました。
その15年間で学んだことは、
「無」を積み重ねることの喜びです。
何か結果がついてくるとわかっていることに対しては、
継続することはそんなに難しくないし、
珍しくも何ともない。
人はみな、
「何かをしたら、何か見返りがある」
と思っています。
by. 桜井章一氏
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「意味のあることなら一生懸命やるけど、
意味のないことなんかやらない」
という考え方が、
当たり前のこととしてまかり通っている。
でも、それは、
まっとうな生き方なのだろうか、
と思います。
見返りが何もないことを継続していると、
楽しく、満たされ、くつろぎます。
意味なんかないことを全力で続けていくと、
身体が喜んでいるのがよくわかるのです。
by. 桜井章一氏
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誰に強要されたものでもない、
何の得にもならない、
無意味とも思える何かを、
淡々と続けていくことの面白さを知っているかどうかで、
人の幅や奥行きはまったく変わってくる。
利益や収穫ばかりに囚われていたときには見えない何かが見えてくる。
感じなかったものを感じ取れるようになる。
遊び心は、
毎日を豊かにします。
by. 桜井章一氏
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そして、豊かな毎日には、
いい流れが注ぎ込み、
いい循環が出来上がってくるのです。
他人に頼って、
お金の力を使って、
そんなことをやっても、
学べるものはたかが知れています。
「有」の発想から得られるものなんて、
「有」の範囲でしかありません。
頭が満足するだけで、
身体の芯にまで効くことはないのです。
by. 桜井章一氏
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身体に効くのは「無」の世界です。
報酬も意味も目的も超えた喜びは、
身体感じるものだからです。
日頃やっていないことを裃つけて特別にやってみたところで、
無理や反動が生じるだけ。
ですから、
「継続は力なり」
という格言についても、
私の解釈は、
世間一般の解釈とは違います。
by. 桜井章一氏
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一般には、
何かをコツコツ積み重ねていけば「有」が生まれる、
だから継続しなさい、
ということでしょう。
私の解釈は、
「何年やっても何にもならないことを、
そう知りながら続けていくのが本当の継続。
そういう”無”の中から学べることが必ずある」
というものです。
麻雀という遊びを教え、
身体の使い方を教え、
海へ連れて行き、
早朝草野球でへとへとになる。
そこには「有」なんて一つもありません。
by. 桜井章一氏
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けれども、私自身は、
若者の人間形成をしてやろう、
なんておこがましいことは考えたこともありません。
そもそも、
人間形成なんて、
してはいけない。
そんな無理をしようとするから、
こんなおかしな世の中になってしまうのです。
私たちはただ、
「汚くない、
ちゃんとした麻雀を打って、
楽しく遊びたい」
という志を同じくする仲間を受け入れて、
そのための時間を共有しているだけです。
by. 桜井章一氏
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彼らは私から何かを学ぶかもしれません。
しかし、
それは私が教育しているのではなく、
彼らが勝手に私から学び取るのです。
同じように私のほうも、
彼らから多くのことを学んできました。
社会の歪みに押しつぶされそうになってもがいている若者たちからのほうが、
学ぶべきことは断然多い。
by. 桜井章一氏
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だから全身が敏感なのでしょう。
そうすれば、
ちょっとした空気の変化でも、
身体のどこかがピンとくるようになるのです。
仲間同士で遊んでいれば、
自分のいいところと悪いところ、
優れているところと劣っているところがよくわかり、
それで、仲間の誰かのいい点や優れている部分を自然に学ぶようになる。
仲間の誰かのイヤなところに気づけば、
自分はそうならないように気をつけ始める。
by. 桜井章一氏
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衝突することだってありますが、
それも必要なことです。
妙な遠慮をしていたら、
いつまでたっても本当のことがわかりません。
わざといざこざを繰り返していくうちに、
そのキレやすい子は、
だんだんキレにくくなっていきます。
今までは5のプレッシャーでプツンといっていたのが、
やがて10まで耐えられるようになり、
50まではOKになり、
最後は100までやられても平気になっていく。
by. 桜井章一氏
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沸点がどんどん上がっていくわけです。
そして、ある日、ふと自分で気づく。
(あれ?オレ、あんまりキレなくなったな。
小さいことでカッとしなくなった)
仲間のデッドボールをよけ続けているうちに、
だんだん自分をコントロールできるようになって、
自信がついていく。
あ、オレ、大丈夫かもしれない、
と不安が小さくなっていく。
by. 桜井章一氏
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