「それが人や世の中の本来の姿」だと思うのです。やってもやってもダメなことはある。「人間は誰でも同じだよ」などという言葉を聞くと違和感を覚えます

■マイナー力 ~「負け」が「勝ち」になる生き方~ -竹書房-

「それが人や世の中の本来の姿」だと思うのです。やってもやってもダメなことはある。「人間は誰でも同じだよ」などという言葉を聞くと違和感を覚えます

能力が10ある人からしてみれば、
普段、1や2しか持ってない人を見ると
「あいつは能力が少ないなぁ、いつもダメなやつだなぁ」
と思うかもしれませんが、
たった一つ足りないときの、
1の能力のありがたさを忘れてはいけない。

「あなたがいて良かった」
という気持ちを忘れないようにしないと、
本物の仲間はできないでしょう。

10でもそうなのだから、
一人で100に近い能力のある人が、
自分以外の人間に素直に感謝したり優しくしたりする心を持てるでしょうか。

むしろ能力が足りないくらいのほうが、
いい人生と言えるかもしれません。


by. 桜井章一氏

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能力の少ない人やダメな人が切り捨てられない世の中をつくるためにも、
仲間という感覚を持つことはとても重要なことなのです。

仲間という存在は、
人を大きく変えていけるのです。

ダメなものが切り捨てられる世の中では、
その子(コピーすらまともに取れない引きこもりの子)はどんなに生きづらかったでしょう。

誰でもできることができないということは、
とても辛いことです。


by. 桜井章一氏

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その子に限らず、
うちにはそういう世間的には「できない」若者がたくさん現れる。

だから私も本当に力が入ります。

またふつうの子なら一、二回の指導でできるようになることも、
何度も何度も繰り返し教えて、
百倍ぐらい時間をかけないといけないこともある。

挙げ句に、
結局できないままということもあります。


by. 桜井章一氏

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でも私は、
「それが人や世の中の本来の姿」だと思うのです。

やってもやってもダメなことはある。

そもそも努力すればすべて実が成ることばかりだったら、
逆に世の中はおかしくなるでしょう。

今のようなスピード社会の中では、
「教えたらすぐ良くなる」という教育を望むのでしょうが、
それは違うと思う。


by. 桜井章一氏

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「やってもやってもダメ」
「ちょっとやれたけど、また元に戻ってしまった」
でもいいのです。

私自身、それくらいのほうが面白い。

だから何もしないうちから、
「人間は誰でも同じだよ」
などという言葉を聞くと違和感を覚えます。

そんなおまじないのようことを言っても子どもは育ちません。


by. 桜井章一氏

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それは本当にできない子たちに目をかけて、
何度も何度も繰り返し教えて、
その子たちがだんだん変化してくるようになったときに初めて言える言葉なのです。

それが今では、
「どんなときでも人のためになりたくてしょうがない」
という人に変わったのです。

K君がそんな気持ちになれたのは、
以前に比べて多くの能力を身につけられたからではありません。

仲間と協力し合う感覚や楽しさを知ったことで、
その子なりの「味」が出せるようになったからです。


by. 桜井章一氏

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その「味」は、
これからの人生を生きていく上で、
大きな強みになるでしょう。

だから私は能力が高くてできる子よりも、
できない子に目が行ってしまう。

その子たちが隠してしまったり、
辞めてしまったり、
逃げてしまったものに再び立ち向かえるように、
その子の「味」を引き出してあげたくなるのです。

その本(メジャーな人の本)に書かれた知識は、
メジャーなその人が持っている感性や感覚や、
生まれながらの資質、
そして経験から得たものなど、
いろいろなものが結びついての「知識」だからです。


by. 桜井章一氏

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その知識は、
長い時間をかけた生き様と同じものなので、
他人が真似して身につけてようとしても難しい。

それよりも、
世間ではダメだと言われているような人たちから学べることのほうが、
百倍は多くあると思います。

「子どもは何をするんだろう」と見ていると、
言葉の使い方を間違えたり、
おかしな行動をしたり、
いろんなことを私に教えてくれます。

なんでそう間違ったり、
おかしな行動をするんだろうと考えていくと、
「ああこういう環境があったからだ。
じゃあこうしたほうがいい」
など、そこで初めて気づくことが多い。


by. 桜井章一氏

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それは正しいことより、
間違いからこそ学べるということでもあります。

つまり、できる人に「どうしてできたんですか?」と聞くより、
できない人を見ているほうが、
よっぽどためになるのです。

「できる」という立場に安住して何かを伝えようしても、
一方的になるだけなのです。

それでは上から目線の教育でしかない。


by.

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しかし、できない人をとことん観察して、
または本気でできない者の身になって、
「なぜできないのか」を追求していくと、
だんだんその理由が見えてくる。

そして、「こう指導すれば理解できるだろうな」という線が分かってくるのです。

それは本当の指導になる。

下からしか学べないことは、
実際に意外なほど多くあるものなのです。


by. 桜井章一氏

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私には、イチローはとてもマイナー感覚を持っている人に見えるのです。

たとえば、彼は練習前のウォーミングアップとして、
小学校の野球部時代、
最初の教わった柔軟体操を取り入れて身体を動かしている。

あれだけの選手なのに、
まだ基本の運動をしているのです。

スターとして扱われつつも、
マイナー感覚を忘れないでそれを持ち続ける大切さ、
そして強さを知っているのでしょう。


by. 桜井章一氏

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武士が生んだのが柔術だから、
日本には武士道精神を持つ人がいっぱいいるんだろうと思っていたら、
全然いなくて驚いたそうです。

マイナー感覚は志の持ち方次第で、
ものすごく大きな力を発揮できる要素になる。

これは(オーナーや社長、親がメジャ-、従業員、子どもがマイナー)関係性上、
宿命的に背負っているメジャー、
マイナーの関係です。

ただし、宿命的だからといって、
力の強いほうが弱いほうに威圧的に接して当たり前ということではありません。


by. 桜井章一氏

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この関係性をどうとらえ、
どう接していくかによって、
自分の周りの環境は大きく変わるからです。

人間の集まりがある以上、
宿命的に立場の違いはあります。

しかし、彼らはいつも一緒に私と何かをやっている「仲間」であることに変わりない。

自分の周りの人間関係を良くしたいとなら、
メジャー側に立つほうがそういう”常識”にとらわれない意識改革をする必要があるのです。


by. 桜井章一氏

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そうすると、
立場は違っても「仲間」という良い人間関係が築ける。

メジャー、マイナーどちら側の人間になるかは、
場面によっても変わるはずです。

強いものは、
思いやりを持たなければいけない。

小さな世界でメジャーぶっていることほど、
みっともないことはないと思います。


by. 桜井章一氏

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