牌はきちんと私を知っていて、いつでも私の心をそのまま表現してくれます。笑いも幸せも、タダです。「タダ」ということは、「ただできること」

■桜井章一の「ぶれない生き方」 -PHP研究所-

牌はきちんと私を知っていて、いつでも私の心をそのまま表現してくれます。笑いも幸せも、タダです。「タダ」ということは、「ただできること」

その変化とは、
精神のバランスの崩れです。

その、本人にも気づくことのないバランスの崩れが、
私には察知できてしまう。

満貫やハネ満を和了ってニヤついたり、
心の中で安堵感を持っただけで、
本人でさえも気づかない微妙な心の乱れが生じます。

それが私には見破れるのです。


by. 桜井章一氏

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麻雀を打つとき、
心の状態は必ず卓上に反映されます。

人はなんとかして、
麻雀をごまかそうとしますが、
だれも牌に嘘をつけないし、
自分を隠せないのです。

牌はきちんと私を知っていて、
いつでも私の心をそのまま表現してくれます。

私が苦しいのか、
淋しいのか、
うれしいのか、
必ず的確な答えを出してくれるのです。


by. 桜井章一氏

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とくに、日常生活の中で得心のいかないことがあるとか、
頼まれたことを全力で果たしていないうしろめたさといった心のわだかまりは、
端的に出ます。

ふと、もしかしたら牌の中には神様が隠れているのかもしれない、
と思うことさえあるのです。

ただし、こういうことがわかるのは、
心を常に磨いていての話です。

心が曇っている人には、
見えてくることはありません。


by. 桜井章一氏

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引退はしましたが、
「遊びで牌を触るんだったら、いいかなあ」
と、ある日雀荘へ入りました。

そこで牌を触ったら、
まるで焼け石みたいに感じられたのです。

牌が、火にくべた栗が跳ねているみたいに感じられて、
痛くて痛くて牌の中に手を入れられない。

牌を掻き回せない。


by. 桜井章一氏

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まるで、「お前はもう引退したんだろう、牌に触るな」
と言われているようでした。

しかし、牌に触ると、
痛さを感じてしまう。

麻雀をやり始めても、
普通なら相手が何をやっているのかとか、
これからどういうことが起きるのかとか、
そういったことを考え始めるのに、
考え始めると意識が朦朧として、
消えていく。

さらに、目も見えなくなってきた。


by. 桜井章一氏

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■瞬間力 ~逆境を乗り切る方法~ -竹書房- 迷いの一打、弱気の一打を打つことで、そこから崩れていく 捨て牌には...

目を開けようとしても、
開けられない。

牌がまったく見えなくなってしまったのです。

まるで牌が私に、
「見てはいけない。お前はもう牌に触らないといったじゃないか」
と、言っているようでした。

じつは、心には「心温」とでもいうべきものがあって、
それがわかれば自分の心の状態は手当てできるのです。


by. 桜井章一氏

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恐怖心や欲が生じると、
心の温度は上がったり下がったりしてしまう。

それに早く気づいて、
適温に戻すことが大事です。

心温と体温の両方がわかっていると、
年齢に負けません。

でも、心温があるから、
泳いでもスポーツをしても、
まだまだ彼らには負けない。


by. 桜井章一氏

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心構えが違います。

同じように心温も、
高すぎても低すぎてもいけません。

心の適温を維持していなければ、
他人の心の温かさも、冷たさも、
的確にキャッチすることはできないのです。

しかし、心の温度がいまどうなっているかは、
なかなかわかりません。


by. 桜井章一氏

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■体を整える ~ツキを呼ぶカラダづかい~ -講談社- 軸は本来一つだけでなく、たくさんあってそれがいつも360度回転している ...

だから、自分の心が加熱していても冷めていても、
放りっぱなしなのです。

心温も、温泉のように適温に温めているときが、
一番強いのです。

身体も心も、
適温がいい。

身体の場合と同様、
心の適温が維持できていて、
はじめて心が正常に機能できるのです。


by. 桜井章一氏

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「心の適温」を、
「平常心」という言葉に言い換えてもかまいません。

心の適温というものがわかっていなければ、
本当のところ平常心など語れないのですが……。

「今日は適温だな」
「今日は適温よりちょっとダウンしてるな」
ということに気づけるか、
そして世の中の動き、
これから起こることが測れるか、
これが「平常心」ということだと思います。

まずは、心を適温にするように心がけてください。


by. 桜井章一氏

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そうすれば、ふだんには出せなかった力や能力が、
発揮できるようになります。

人は、確証のない人生を歩んでいます。

だから、自分にないものを他人に求めたり、
物に頼ったり、
依存というものも出てくるのです。

確証とは、「WANT」
と言い換えることもできます。


by. 桜井章一氏

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■人は八割方悪である -竹書房- 強さと温かさを求め、何よりもそれを実践するため、心で気づき鍛錬を重ねる 人...

これは消すことができません。

願いとか望みという気持ちは、
消えないのです。

それならば、自分だけがよくなるということではなく、
どうしたら他人が喜ぶのか、
人の役に立つ「WANT」
をつくろうということです。

そこで私が、
ちょっと足をさすってあげると、
「あれ~?歩けます!痛くないです!」
なんて言うのです。


by. 桜井章一氏

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こういうことは、
ざらにあります。

人はすぐに超能力だとか言いたがりますが、
そういうことではありません。

私は、ただその人がよくなればいいなあと思ってさすっているだけなのです。

人間には、自然治癒力というものがあります。


by. 桜井章一氏

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それと同じように、
他人に対する治癒力も持っているのです。

たぶん、治してやるからお金をよこせなんて言ったら、
この力はなくなると思います。

タダでやっているから、
出てくる。

「治ったらおもしろいなぁ、楽しいなぁ」
という気持ちが治すのです。

知識や技術ではありません。
単純な気持ちです。

でも、タダで空気を吸っています。
一番ないと困るものは、タダなのです。


by. 桜井章一氏

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笑いも幸せも、タダです。

「タダ」ということは、
「ただできること」。

ただできることが、
一番すばらしいことなのです。

だから、弱いところにつけ込むような環境はよくない。

どんなに善意で、
弱さを助けようとしているのであっても、
そこにお金が動くのであれば、
それはやっぱりつけ込んでいるというということなのです。


by. 桜井章一氏

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