■神頼みを捨てる思考力 ~心の弱さを克服する、雀鬼流「裏」聖書~ -ワニブックス-
だから苦というものを「その中で遊んだりして楽しんじゃえばいいじゃん」と捉えるようにしたのだ。何にコントロールされているかに気付けば、自分なりの感じ方で物事を捉えられるようになる
私が子どもの頃、
母親が近所の誰かと
「人生は苦しいのが当たり前」
というような話をしていたのを覚えている。
それから私は
「苦を苦だと思うから苦しいんだ。
それだったら苦を楽しんじゃえばいい」
と思うようになった。
だから苦というものを
「その中で遊んだりして楽しんじゃえばいいじゃん」
と捉えるようにしたのだ。
だったら苦を
「苦しいもの」ではなく、
「自分を成長させてくれる厳しいもの」
と捉えるようにしたらいい。
by. 桜井章一氏
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世の中には
「苦しいから面白い、難しいから楽しい」
というものが結構ある。
「ドラゴンクエスト」で一週間、
徹夜で頑張れるのならば、
他の苦しいことにもそういった遊びの要素をちょっと取り入れてみればいい。
簡単なものより、
ちょっと難しいほうがやりがいがある。
苦しいことの困難さが高まれば高まった分だけ、
それをクリアした時の喜びは大きくなる。
by. 桜井章一氏
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「遊んでるヒマがあったら〇〇しなさい」
とよく言うが、
私だったら「遊びながら〇〇しろ」
と言ってしまう。
私は何をするにも「遊び」
を取り入れてきた。
「遊び感覚」
というと世間では悪い意味で捉えられてしまうが、
私は仕事も麻雀も普段の生活もすべて
「遊び感覚」である。
だから遊びと仕事を別に考えることもなく、
苦しいことがあったとしても
「お、何か面白そうなもんが来やがった」
と楽しみながら取り組むことができる。
by. 桜井章一氏
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苦しいことをいかにも大変そうにこなすのは格好が悪い。
そうれよりも、さらっと楽しみながらやってしまう方が断然格好がいいし、
そういう人間の方が実際にいい仕事をするものなのだ。
私としては「人が何かに生まれ変わる」
という輪廻転生のサイクルがあるとは思っていない。
しかし、”命を次の世代に伝えていく”
というサイクルは自然界で連綿と続いてきた。
by. 桜井章一氏
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自然界の生き物たちは土から生まれ、
土に還っていく。
そうやって生物たちが循環していくことで自然界の流れは続いてきたのだ。
私の中にあるのは400mリレーのように、
バトンを次の人に渡す感覚である。
だから自分に託された100mはしっかりと走りきり、
いい流れで次の人にバトンを渡したい。
by. 桜井章一氏
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バトンを渡したら渡しは土に還っていく。
ただ、残念ながら今の時代のバトンは汚れに汚れている。
「こんな汚いバトンを次の世代の人たちに渡さなければならないのか」
と私自身もおもってしまうほど、
その汚れ方は酷い。
世間がこれほど汚いのであれば、
せめて自分のまわりだけでもその汚れをできる限り取り除いてやりたい。
by. 桜井章一氏
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雀鬼会の麻雀は対戦相手と共鳴する麻雀である。
自分のためだけに打つのではなく、
自分の都合だけを考えて計算ずくで打つのでもなく、
相手のために打つ。
川の流れは上流が汚れれば下流にその汚れが広がっていく。
麻雀もこれとまったく同じで上手の人間が汚い手を打てば、
その汚れは瞬く間に下手の人たちに伝わっていく。
by. 桜井章一氏
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だったら上手の人間が下手に綺麗な手を流すようにすればいい。
そう思って生きていても、
心の汚れが動作に表れてしまう時もあるし、
動作の汚れが、
心の汚れになってしまう時もある。
どうやったら綺麗な水が流せるのか?
雀鬼会の麻雀はギャンブルどころか、
もはや麻雀ですらない。
by. 桜井章一氏
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雀鬼会の道場生たちにはそんな現代人特有の思考ではなく、
「魚や鳥が持っている程度の思考、感覚で十分なんだよ」
と私はいつも伝えている。
生物たちは自然の厳しい変化に対応しないと生きていけない。
だから彼らの感覚、
動きは鋭い。
ムダな思考、
ムダな動きはひとつもない。
by. 桜井章一氏
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自然界の生物たちと麻雀をしたら、
私は確実に負けるだろう。
何もない私のところへ出版社の方々が来るのは、
もしかしたら世の中の人たちが
「持ちすぎ」だからなのかもしれない。
現代社会に生きる多くの人が、
「豊かでなければいけない」
という社会通念に囚われ、
それを意識しすぎることで自らを窮地に追い込んでいる。
隣の芝生が青く見えるのは、
社会にそのような意識を埋め込まれてしまったからである。
by. 桜井章一氏
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誰かにコントロールされているから、
隣の芝生が気になってしまう。
であるならば、
自分は何にコントロールされているのかをまずは考えてみればいい。
何にコントロールされているかに気付けば、
自分なりの感じ方で物事を捉えられるようになる。
そうやってバランスを取りながら自分をコントロールしていけばいいのである。
by. 桜井章一氏
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自己治癒力は誰もが持っている。
社会に意識付けされてきたものを取り払い、
自分を取り戻せば、
自分の中に治癒力があることに気付けるだろう。
その治癒力を使い、
自分自身のバランスを取り、
汚れを取り除いていくことが、
この世のサイクルを保つ上でもっとも欠かせないものなのだ。
by. 桜井章一氏
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■みっともない男にならない生き方 -フォレスト出版-
この世は常に変化している。
人間の心も同様である。
まるで振り子のように、
右に振れたと思ったら、
左に振れて定まることがない。
そして、人は定められた安心を求めて苦悩し、
もがく。
私のような人間からすれば、
既成概念に毒された
「常識」から抜け出せずに、
画一的な生き方をする人間こそ、
みっともない。
by. 桜井章一氏
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まずは世の中を疑うことである。
この世のルールに盲目的に従わないことだ。
しょせん、世の中の常識は心を不安定にするだけだ。
知識や技術はいらない。
定められない人生の道を歩む時、
自らに知恵と感覚の鋭さが備わってくる。
あなたの人生は、
あなただけに許された、
自由な人生なのだ。
by. 桜井章一氏
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