■みっともない男にならない生き方 -フォレスト出版-
しかし、得するということは損することだ。得があって損があるわけじゃなく、結果的にどちらも同じこと。人生にとって一番大事なものは何かと問われれば、私は「陽気」だと答える
人の悪口をまったくいわないのかというとそうではない。
悪口を平気でいう。
私がこういうことを平気でしてしまうのは、
人を良くいうのも悪口をいうのも、
どちらも両方出しているからだ。
悪口をいってはいけないという世間的な常識やマニュアルで考えているのではなくて、
思ったことを口に出しているにすぎない。
by. 桜井章一氏
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言葉とは、
その場の状況でいくらでも取られる意味が変わるものだ。
しかし、悪い言葉を吐いているのに、
許せる許せないというものがあるのだ。
つまり、言葉そのものに意味があるのではなくて、
言葉を吐いた本人が普段からどうあるかが問題なのだ。
つまり、同じ叱るにしても、
普段から生きざまがだらしなかったら、
何をいっても相手からは見透かされるのだ。
by. 桜井章一氏
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だから、悪口という形式そのものがいけないものではない。
たとえ悪口をいっても、
相手がまったく傷つかないような生きざまを普段からつくっていくことのほうが大切だということである。
普段の生きざまを他人に見せて相手にわかってもらっているか、
それができるかどうかだ。
その時私は娘に対して、
「バカ野郎、今話していることは魂で言葉じゃねえんだ。
だから、通じているんだ。
おまえら、言葉だけが通じると思うのは大人の価値観だ。
おまえらがしゃべっていることを、みんなこの子の魂が聞いているんだぞ」
と答えたことがあった。
by. 桜井章一氏
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つまり、言葉などなくても必ず通じるものがあるということを娘に伝えたかったのだ。
私は言葉がない時代のほうが幸せだったと思う時がある。
なぜなら、言葉が多いほどごまかしが効くからだ。
しかも、言葉が通じない分、
そこにごまかしや嘘は存在しない。
by. 桜井章一氏
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そこには相手をおだてようとか、
いいくるめようとか言葉のごまかしはない。
あなたはごまかすために言葉を使っていないだろうか。
言葉などなくても通じる何かは存在する。
だからこそ、言葉で繕うことに意味はない。
by. 桜井章一氏
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そんな言葉なら捨ててしまったほうが、
よほど楽になれる。
いいかえれば、
健康にいいことだからとそれに囚われる
“いいこと病”のほうがよっぽど危ない。
だから、今の人たちは免疫力や治癒力を失っている。
それと不健康に生きている理由はもう一つある。
by. 桜井章一氏
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それは、「俺はいいことばかりやっていないよ」
というものを人に見せたいからだ。
私は自分の悪いところを出せないというのは嘘だと思っている。
いいところばかり出して相手に近づいてくるのは詐欺師と同じだ。
本当にすべていい人間なんていないのだが、
それに気づいている人は意外と少ない。
by. 桜井章一氏
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いい人なんて捨てたほうがいい。
悪い部分も見せてしまえば生き方も楽になる。
そのため、何かやり終わらないと眠くならないという習性がついた。
だから眠らないというのは、
もう自分の生きざまのようになってしまった。
by. 桜井章一氏
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悪い部分、
弱点もそう考えれば生きざまに変わっていくのだから捨てたもんじゃない。
しかし、私にいわせれば、
あとでやるという人は、
結局あとでもやらない。
なぜかといえば、
そういう人は物事の「旬」
を外してしまっているからだ。
「今が旬」という言葉があるが、
まさに「旬」は今しかない。
by. 桜井章一氏
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しかし、「旬」
の喜びを知っている人は、
たとえそれが嫌なことでも、
今やるしかないということ、
旬から遠ざかるほどできなくなってしまうことに気づいている。
今しかやれる時はない、
旬はその場しかないということを知っているのだ。
そうした喜びが季節ごとに循環し、
回転しているのが、
まさに「旬を味わう」という気持ちである。
だから、あとでやるという人が多くなったのも、
おそらくはこうした四季感を失ってしまったことによるのかもしれない。
by. 桜井章一氏
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こうした便利さの中で生きていると、
「旬」の気持ちというものがなくなっていく。
一時間もたてば波も違うし潮も違う。
そこにいた生物も一時間後にはまったくいなくなってしまう。
自然の姿は今、
その一瞬でしか存在しないのだ。
by. 桜井章一氏
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やはり過去に何かトラウマを抱えてしまって病気になってしまった人は怖がるのは当たり前で、
そう簡単に克服なんてできない。
しかし、それを乗り越えさせないとほかのことも何一つできないままだ。
しかし、人間は思い込む動物なんだということが、
その遊びから学ぶことができた。
時にはできない子から学ぶこともある。
学びとはできる人から学ぶだけではない。
by. 桜井章一氏
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どんなところにも学ぶ場所があるということを気づいていれば、
教えは世の中にごまんとある。
しかし、得するからこっちにしようという考え方は、
人間のありのままの姿から外れてしまっている。
もらうものだけもらって、
すべて自分の手の中に抱え込む。
それはいつしか一人では抱えきれなくなり、
すべてを失う結果となる。
by. 桜井章一氏
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もらったものは捨てればいい、
得たものは返せばいい。
結果論で勝てばいいという理想で麻雀を打っているから、
得しようとばかり考えている。
しかし、得するということは損することだ。
得があって損があるわけじゃなく、
結果的にどちらも同じこと。
by. 桜井章一氏
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もらって捨てて、
与えてもらってという循環は麻雀の世界だけでなくすべての物事に成り立っているわけで、
そういう根本的なことを押させていないと、
世の中の循環も何もわからない。
そういう意味で、
晴れもありがたく、
雨もまたありがたい存在なのだ。
晴ればかり望んでいたら、
作物は枯れてしまう。
また、雨ばかり望んでいたら、
作物は腐ってしまう。
by. 桜井章一氏
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だからこそ、
どちらが得でどちらが損ではなく、
結果的にはどちらも同じということなのだ。
「社会って何だろう?」
「人間って何だろう?」
ということを考えないでうわべだけの現象で判断していると、
この「根源」を見失ってしまい、
物事は解決しない。
私はいつも、
世の中にある根源を探している。
しかもそれは、
自分の一番身近なところにある。
by. 桜井章一氏
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ふつうなら、
何でこんなのが楽しいのかねと思うだろうが、
私は逆に孫たちの中に人間が忘れてしまった根源を発見するのだ。
人生にとって一番大事なものは何かと問われれば、
私は「陽気」だと答える。
この競争社会を生き抜く場合、
人はどうしても攻撃性を隠すことができないが、
私はそれを極力抑えるようにしてきた。
人と人とがつき合う場合も、
常に丸くする方向で接してきた。
by. 桜井章一氏
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私は物事を楽しいか楽しくないかで判断する。
だから私の場合、
楽しいことをしているから、
どうしたって陽気になる。
私が行きついたのは、
楽しいことをしていれば陽気になるということ。
しかし、あなたはおそらく楽しくないことをどうしたら楽しくできるかと考えるのではないだろうか。
by. 桜井章一氏
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それが楽しいものであろうとなかろうと、
陽気から入ってしまえばもう笑うしかないではないか。
相手の攻撃をゆるめる最大のものは、
笑いしかない。
われわれ人間が失わないで唯一持っているものが攻撃性で、
それはいろいろな形で表に出てしまう。
ふつうに考えると、
攻撃に対しては守りや守備ということになるが、
そうではなくて、
笑いでそれを薄めてあげるのだ。
by. 桜井章一氏
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さらに、攻撃性を克服していくのは、
やはり仲間でしか克服できない。
陽気に笑っていれば、
たいていのことも乗り越えられる。
それも楽しみながら。
陽気でいて幸せを感じないという人はいない。
だったら、どんな時でも陽気でいたほうが、
人生も楽しい。
by. 桜井章一氏
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